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革新的コンピュータ制御
エンジニア・コラム
町井 和美 さん [ 株式会社マイクロネット テクニカルマネージャ ]
第2回:IAとWindowsと制御
PC用OSの標準がMS-DOSであった当時から、一貫してPCベースのリアルタイム制御に取り組んできましたが、今振り返ってみても、この取り組みは正しいものでした。
■Windowsがもたらした革命
PCベース制御に拍車をかけたのはWindowsの登場です。WindowsならどのようなPCでもカスタマイズ無しに導入できるうえ、必ず動作します。必要ならばWindows Embeddedで要件に応じた最小構成を作れるようにもなっています。今、PCを用いるならばWindowsこそ最善なOSと言えましょう。
ただし大問題はWindowsがリアルタイムOSでは無いことです。制御と時間設計は切り離せない関係。この事実からWindows PC単独制御を諦め、PCを単なる表示系として採用。制御を別の専用装置に任せたシステム事例を数多く見受けます。実はとてももったいないことなのです。
■Windowsと並走するRTOS「INtime」
昨今では多くの方に認識いただけているINtimeがPCベース制御のベストソリューションです。INtimeはWindows PCに導入できるRTOSで、時間保証付制御アプリケーションの開発と実行ができる純ソフトウェア製品です。専用制御装置をソフトウェア処理に代替できるから、ハードウェア削減と同時に機器間通信の撤廃が見込めます。リアルタイム制御と表示系を1台のWindows PCで両立するこの構成は、皆さんが本来実現したかったスマートな制御システムのはずです。キーテクノロジINtimeについて、次回詳しく解説します。
■インテルアーキテクチャ(IA)と信頼性
PCは信頼性が心配・・・と散々否定され続けてきましたが、もはや時効です。PCハードウェアは決して脆弱では無いと申し上げたい。IAではほとんどのハードウェア機能がチップセットなどのワンチップに集積されており、そう簡単に壊れるものではありません。問題を起こすのは往々にしてアプリケーションソフトウェアであり、これはどのようなプラットフォームを選択したとしても起こりうるアプリケーション品質上の課題です。皆さんが普段持ち歩くノートPCで体感しているようにハード的にはタフで、増設ハードウェアとの相性問題も皆無です。
■工業用PCの発展
とはいえ、衝撃でハードディスクドライブが故障した苦い経験から良い印象を持たない方も居るでしょうから補足しますと、更に過酷な環境となる工業用途向けには、国内外多くのメーカから多種多様な工業用PC(IPC)が用意されています。振動や衝撃が予想されるならばSSDなどのメカニカルを持たないストレージが選択できます。防塵対策が施されたタイプ、メンテナンスフリータイプ、小型省電力タイプ、ハイパフォーマンスタイプ・・・とにかく要求に応じたPCが市販されているので、コストとスペックに応じた機種選定ができる。これこそがPCベース制御のハードウェア面における強みです。
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